胆泥症の犬に与える食事
2017/08/04 in DOG DIAMOND
『胆泥症の子にオススメの食事うやサプリはありますか?』
そんな質問を頂きました
時々同じような質問を飼い主様から頂戴する事がありますが解答に困る部分はあります
下の表はアニコムの白書からの抜粋です
胆嚢・肝臓・膵臓の疾患の統計なので
胆泥症・胆石・胆管癌・肝硬変・門シャン・膵炎・・・・・等々が当てはまるのだと思います
なぜこれらを一つのデータにまとめるのかと言うと、常に関連性があるから(だと認識しています)
※犬種ごとの罹患率ですね
何度も言っているように、基本は個々であって愛犬の特徴を見極める必要がありますが
こういった犬種特性がある事も頭に入れておかなければなりません
上下のデーターの年度が違うので、比例していないですが・・・
やはり年齢を増すごとに罹患率は高くなっていきます
ご質問のあった『胆泥症』だけではなく肝硬変や膵炎などに関しても、食事(サプリ)の
アドバイスが難しい背景として、そもそも専用の療法食が存在しない事が挙げられます
現代病とも言える膵炎においても、療法食は存在しません
多くの病院さんが消化器サポートを処方するケースが多いように感じます
つまりお医者様にとっても、その病気に対しての食事の指針があまりないという事です
薬は処方するけど食事はなんでもいいよ! とか
低脂肪の食事にして!(胆泥症) とかそういうレベルのアドバイスで終わる事も多いと思います
余談ですが、ホテルに来た子が服用していた薬
最近体調を崩していると聞いていましたが、ネットで調べると慢性の膵炎に対応するための薬です
でもadを食べてます
僕の中でのadは脂肪の塊(脂が浮いてますよね)なので、大丈夫かなと心配になります
全般その位の食事指導があってからの、飼い主様が独自で調べつつ小売店に相談
そんなケースが多いように感じます
胆泥症に関しても、基本的な知識として
低脂肪で高蛋白という前提はあっても、同時に条件を満たすフードはなかなかなくて
足りないものを補うとしても基準が明確ではないから伝えづらい
結局は提案した食事を与えてもらいつつ、エコーで胆泥の経過を観察してもらい
なおかつ低脂肪・高蛋白による弊害がおきないように+αの観察もしてもらう
それをフィードバックしてもらうとい事になるかと思います
関わりが濃い方であれば出来るかもしれないですが、責任も伴いますから
なかなか難しい案件ではないかと思います