仔犬を販売する事
2016/05/13 in DOG DIAMOND
仔犬を販売する事を、業界では『生体販売』と言います
ペットショップでアルバイトをはじめた時、このワードには凄く違和感を感じました
逆にこういう表現が残っている事に、業界としての未成熟さを感じた事を覚えています
古い感覚でずっとやってきているんです
生き物に対する扱いだったり、動物愛護に関する考えだったり
人間として先進的ではないんです・・・業界が
『生体販売』と検索すると反対意見がずらりとヒットします
生体販売から撤退して、譲渡犬の里親を募集する経営スタイルに変えるペットショップが
いくつか出てきているようです
凄く良い事だと思います
ただ月に数百万の利益を出し続けている『仔犬販売』部門から撤退
した訳ではないような気がします(憶測です)
薄利か赤字の部門から退いただけなのかもしれません
美談にするな、とかそんな事を言っている訳ではない
むしろ上手くメディアを使って、『里親』になるという事が
当たり前の世の中になってほしい。そう思います
何が言いたいかというと
純血種なりミックスなり、仔犬を飼いたいと思う人が大幅に減る訳ではなく
生体販売から撤退する程の、動物愛護精神のあるお店がなくなる事で
薄利多売系のペットショップが増えるんじゃないかと思います
オークションで安い犬を大量に買って、薄利で販売するお店の力が拡大する事で
ブリーダーの質も相対的に下がります
ブリーダーから直接飼うのが一番
なんて言ったところで、良い環境で幸せに仔犬時代を過ごさせてくれるブリーダーが
どの位存在しますか?
撤退する勇気も評価しますが
仔犬を仔犬らしく育成しながら販売するお店も増えていかなくては
日本は駄目な気がします
ジョーカーが潰れ(吸収され)ましたが
仔犬の販売方法に関しては、他のペットショップとは一線を画していました
理想を追及して、わかる人に対価を払ってもらう
こういうお店が増えなければなりません
『PUPPY』というブログカテゴリーを追加しました
以前仔犬の紹介をさせて頂いていた時期がありました
今後も関わらせて頂きたいと思っています