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印象操作

 

先日の記事

《成犬の保育》

でもお伝えした【今までの飼育の方法に因るもの】という部分

 

“他の犬が苦手”という事に関してお伝えします

 

そもそも犬が苦手な度合いは犬によって様々ですが

苦手になった原因も様々です

散歩中に大きな犬に咬まれて重傷を負った・・・・

そんなトラウマ級の出来事があったのであれば

苦手である事も納得できますが

そんな大きな出来事は無く《原因が見当たらない》飼い主さんも多いです

 

《苦手の度合い》 と 《苦手になった原因》 の整合性がとれていないのであれば

知らず知らずのうちに《原因》を作ってしまっている可能性があるという事です

 

《間違え》 を 《正解》 にしてしまっている可能性があるという事です  

 

間違った印象操作です

 

難しいですよね

二つ例を挙げます

 

お散歩で他の犬に吠える子がいたとします

前提として犬が吠えるその理由を知らなければならないのですが

あくまで 他の犬が苦手で、近寄ってほしくないから吠えていると仮定します

 

吠える→叱る→吠え続ける→抱き上げる→吠え止む→撫でる→『吠えちゃダメでしょ』と伝える

 

この一連の流れ

《叱る》その言葉自体に意味が宿っていれば、犬は吠えるのを止めます

仮に意味を感じてはいるけど吠えへの欲求には勝てないのであれば

少なくとも耳を傾けます

つまりその叱る行為には犬は意味を感じていません

 

抱く事 撫でる事 優しく声をかける事で 『否定』や『嫌悪感』を伝える事は難しいです

つまりこの一連の行動は吠える事は止めたけど

実は吠える事を正当化しているのに過ぎないのです

 

 

EPSON008.JPG

 

 

 

散歩中、前方からよその犬が歩いてきたとします

Bの場合、狭い歩道の中で出会うわけですから緊張もするし

逃げようとしたり、吠えたりすると思います

前述した《犬が苦手な度合い》と《原因》にもよりますが

そういった場面で無理をさせて間違った認識を積み重ねるより

まずは頑張れる範囲内でほぐしていく作業が大切です

 

Aの場合

相手の犬との距離がありますから、犬も飼い主も比較的余裕があるかと思います

犬がいる事に気づいたのに吠えなければ吠えていない状況のうち

褒めるに値する場面に関して全て《正解》を伝えると良いですし

吠えていなくても 《立ち止まった》 

《相手の犬に対して、より遠い位置に進路をずらそうとした》

そんな小さな行動を “否定” する事で、間違った認識を正当化させずに済みます

 

犬は言葉をしゃべりません

だからこそ人間は犬と会話をする

つまり正解を伝える努力をしなければならないのです

 

 

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